福岡・佐賀旅行

福岡・佐賀旅行

少し前の話になりますが、九州旅行に行ってきました。この記事はその備忘録です。

◎なんでいきなり九州?

東京国立博物館でやっていたはにわ展に行きたかったからです。ところが気がついた時にはもう終わっていて、次は九州国立博物館でやりますよ、ということだったので、時間がある週にひとっ飛びしてきました。九州でおしまいだったようなので、駆け込みで予約しました。

あと、皆さん薄々勘づいているかもしれませんが、福岡オペラ座の予習もちょっと兼ねています…。笑うところですよ。どんだけ千織さん好きなんだよ。でもまあつまりそういうことです。

でも、行って分かったのは、千織さんがラウルやることになってチケットを買ったとしても、飛行機では行かないかな…ということです(今回は飛行機でした)。月曜のキャス変見てチケットを取って、交通手段も直前予約なら、おそらく新幹線のほうが楽だし、交通費もあんまり変わらないでしょうね。時間はかかるしとんぼ返りにはなるけど。あと、ラウルじゃなくて、アンサンブル出演だったら福岡は見ないかな、たぶん。アンサンブルよりは、マンマミーアのスカイの方が出演確率高い気はするのですが…。とか言ってるとなんの前触れもなく突然BTTFとかLKとかに新役もらって出るんだよなこれが。しらんけど。

◎どこいったの?

「太宰府天満宮」「九州国立博物館」「吉野ヶ里遺跡」この三つは絶対行こうと思って、1泊2日の行程を組みました。1日目に太宰府市、2日目に吉野ヶ里に行くことにして、エクスペディアで安めの航空券とホテルをセットで予約、直前でしたが4万円弱で取れました。かなりお得では?

飛行機ってあんまり乗ったことなかったんですが、めちゃ耳が痛くなって困りました。元々耳があんまり強くないほうなので、もう少し対策して行ったほうが良かったな。でもたのしかったです。あとやっぱりちょっと怖いね。墜落しそうで。ま、私が乗ったことある飛行機ってたしか一回も墜落したことない気がするけど。

◎太宰府天満宮

福岡空港からバスで太宰府天満宮に行き(人やば!)道真公にご挨拶をして、ふらりと宝物殿へ。すると大好きな漫画「応天の門」の灰原先生が奉納されたという絵があるではありませんか!

この漫画のおかげで?せいで?私は道真公のファンになってしまっていたのですが、それも今回の九州旅行を思い立った理由の一つなのです。ここで灰原先生のイラストにお目にかかれるとは!

その隣に道真公のご真筆(と伝わるもの)もあり、人がいないのをいいことに15分くらいずっと見ていました。法華経の書写だそうで、字うめ〜。というバカの感想を抱きつつ、実際にこの字を1000年以上前に書いていたんだなあ。と思ったら本当に感慨深かったです。道真公は三筆には数えられてなかったと思うけど、だとしたら嵯峨天皇とか、どれくらい字上手いんだろう。と思いました。

その後、なんとはなしにおみくじを引き、かなり今の自分に刺さることが書いてあって涙を堪える羽目になりながら、梅ヶ枝餅をもぐもぐ。おいしかった〜。長餅に似ています。そのままてくてくと九博へ。

◎九州国立博物館

めちゃくちゃ綺麗! それでちょっとKAATに似ている気がしました。エレベーターで上にどんどん上がっていくのが。KAAT一回しか行ったことないので、記憶違いかも、とも思うけど。愛知の県芸もいいところだとは思うのですが、九博には負けますね、しかもかなりの差をつけられて…。県芸、もう少し明るくなるといいよなあ、小劇場の入り口とか。あと県美が上すぎて高所恐怖症にはちょっと辛いんだよね、あのエスカレーター。

入ったところ、すぐに念願の「踊る人々」が!

踊る人々
日本で一番有名な埴輪「踊る人々」。

今日はこれを見にきたのです。見れて本当に良かったな。あまりの感動にその場を動けず、最後まで見終わった後にもまた戻ってきて10分くらいは眺めていたと思います。高校生の時から大好きな埴輪です。こうして本物に出会えたのはほぼ奇跡のようなもの。埴輪の中では比較的新しく、技巧を凝らした結果の抽象的な表現だそうですが、そうして技術を凝らして行き着く先がこういうちょっとゆるい感じなのは、日本らしくてとてもいいなと思います。中国の兵馬俑とかもすごくかっこいいけど、「踊る人々」はやっぱりこの列島にしかいないもの。大感動でした。

そのほかにもおもしろい埴輪がたくさんありました。その上学芸員さんの工夫と九博の素晴らしい設備のおかげで、かなり見所たっぷりの企画展でした。個人的に好きだったのは魚のはにわ。あとはやっぱり、メインである5体の挂甲の武人は素晴らしかったですね。クリアファイル買っちゃいました。

家のはにわも印象に残っています。窓が前面と背面についているタイプのもので、手前の窓から覗くと奥の窓がしっかり見えるんですね。穴の開く位置が正確じゃないとああはならないはずで、ものすごい技術者がいたんだろうなあ、と感心しました。

それから、高校の日本史以来ご無沙汰になっていた筑紫国造磐井に再会してテンション爆上がり。

石人
磐井の石人。高校以来の再会。懐かしさで涙が出ました。

ヤマト政権とは異なる独立国家を営んでいた九州の権力者で、土を練って作る埴輪ではなく、石を加工して像を作るという独特の方法で権力を示していたようです。そういうことは日本史で習ったので、実際のものがここで見れるのかという驚きと、何より自分が磐井(友達なん?)を覚えていたことにビックリでした。日本史はどうしてもゆくゆくは朝廷となるヤマト政権側から見て学習するため、ちょっと悪者というか、成敗される側として習う磐井ですが、九州の人たちにとっては彼こそが王様だったわけで、でも私はそういうことに全く気がついていなかったので、破壊された石人を眺めながらちょっとセンチメンタルになりました。

その後常設展もざっと見て回ったのですが、その後に別の神社にも行きたかったので時間がなさすぎた…。ざっと見て回るだけになってしまったので、またぜひ行きたいです。仁王像とかあって、改めて感じたのは、私は絵画よりも立体造形の方が好きだな、ということです。これは完全に好みの問題ですが。

◎その後

山の上にある竈門神社にお参りに行きたくて、小さなバスをしばらく待って行きました。御朱印をいただいてここでもおみくじを引き(太宰府でのおみくじとほぼ同じことが書いてあってたまげました)、明るいうちに最後の目的地に行きたかったのでそそくさと帰ってきてしまいました。

最後に行きたかったのは太宰府省庁跡。太宰府の政治が行われていた場所で、大河ドラマでも舞台になりましたし、なにより道真公がいらしたところなので、行っておきたかったんですね。

ところが途中で観世音寺と戒壇院を見つけてしまい…。観世音寺はとても古くからあるお寺で、戒壇院はお坊さんの資格をいただくところ。今はひっそりとしていますが、どちらも本当に由緒ある場所で、この二つがこんなに近くにあるのに、なんで知らなかったの!? と愕然としました。高校の日本史Bに出てくるくらいには有名なところです。古くから、大勢の方がお参りに来て、また大勢の僧たちがここから巣立っていったのだと思うと、かなりロマンありませんか? 私こういうの大好きなんですね。

これは行かねばと思い立って足を踏み入れたのですが、どちらも17時までしかやっていないみたいで、お参りしただけになりました。戒壇にお勤めのお坊さんが、少しだけ五時を過ぎていたにもかかわらず入れてくださって、ご挨拶する時間をくださいました。ありがとうございました。

どちらも時間があったらもっとじっくり回ったのに…! お賽銭も少額(*1)しかできなかったので今度こそ絶対に行って、またちゃんとご挨拶して、御朱印ももらうんだ。

(*1) 少額…3円。

その後出向いた太宰府省庁跡は公園のようになっていて、観光客はあまりいない代わりに、地元の子供たちがかなりたくさんいて、サッカーしたりバレーボールしたりして遊んでいました。のどかでよかったです。

人はいさ心もしらず

緑がとても美しいところで、国破れて山河あり、とちょっと思ったけど、国は今でも続いているしなあ、と思いなおしました。桜がとてもきれいに咲いていたので、どちらかというと、ふるさとは花ぞ昔の香ににほひける、かな。

CHOKKIN CULB
バス停の近くにあった、イカした名前の床屋。

夜は博多に戻り、ホテル近くの焼き鳥屋さんで一人で晩酌しました。はにわの写真なんかを眺めながらやきとりをつまみ、最高に幸せでした。目の前に店長らしき方がいたので調子に乗って直接お礼を言ってしまったくらい。そのあと、飲めもしないのに追加で酒を買ってしまい笑、ニンテンドーダイレクトを見ながらさらにちょっと飲んで寝ました。

雑炊
焼き鳥屋の激うま雑炊。

ちょっとだけニンダイの話。私の千織一郎彦発狂記事を読んだ方(の一部)はご存知でしょうが……ファイアーエムブレムシリーズのファンなので、FEの新作(というか、聖戦のSwitch2版リメイク)が来ないかソワソワしていたのですが、特に発表はありませんでしたね。でもSwitch2楽しみです。

◎次の日

めっちゃ寝て、昼前に吉野ヶ里遺跡へ。初めて九州新幹線に乗りました。乗ったのは「さくら」。きれいで居心地の良い新幹線でした。鳥栖で降りて、長崎本線へ。吉野ヶ里公園という駅で降りたのですが、なぜかギャル三人組も降り、「吉野ヶ里遺跡行くんスか!?」と思っていたらいつの間にかいなくなっていた。あの子たちどこ行ったんだろう。

吉野ヶ里遺跡までは歩いて15分くらい。田んぼの中の畦道をただまっすぐいくだけですが、誰もいねえ。

途中までサラリーマン風のおじさんがいたのですが、途中で工場?会社?らしきものが見えてきた道で左折していなくなりました。ほんまに誰もいない。道が合っているか心配になりながらてくてく歩いて行くと、ちゃんとありました! 吉野ヶ里遺跡!

いっぱい歩いたなあ、と思いながら園の入り口の食堂でハンバーグを食べ、いざ入園。ここまでの「いっぱい歩いた」が序の口であることにすぐに気付かされる羽目に…。

吉野ヶ里遺跡、体感ディズニーリゾートくらいの広さがあります。今調べたところ、吉野ヶ里遺跡:117ヘクタール、東京ディズニーリゾート(ランド+シー)=112ヘクタール(51+61)でだいたい同じくらい。広すぎるだろ。

それで実は中もかなりパークっぽいというか、エリアに分かれていてそれぞれに色々あるんですね。アリエルのいるマーメイドラグーンだ♡ くらいの感じで、庶民のいる南のムラだ♡ みたいな。しかも展示してある復元の竪穴式住居に入ることができ(一部の櫓や高床式倉庫にも入れます!)、かなり体に刻み込む形で当時の人々の暮らしを体感することができました。もはやマーメイドラグーンそのものであります。うーん、どちらかというとロストリバーデルタか。一応、すぐそばを筑後川の支流が流れているし、遺跡だし。でもあんまり幽霊とかは出なさそうです。注意書きによれば、幽霊とかない代わりに(?)雷めちゃ落ちるらしいですが…。

櫓
竪穴式住居の内部
地面
富山県みたいな地面の割れ目

その後色々回って疲れたので17アイスの自販機でバニラアイスを買ったりしました。何の変哲もない17アイスですが、とてもおいしかったです。4月の頭とはいえ、紫外線もそこそこあり、歩き回っていると暑くて暑くて。それで回復してまた徒歩で散策に戻りました。ディズニーランドと似て(またかよ)、園内をバスが走ってはいるのですが、うまく時刻に間に合う形で捕まえることができず、結局一度も乗りませんでした。ディズニーランドあるあるだ、っていうかいつまでその話すんの?

すみれらしき花

すみれ? かわかりませんが、私の住んでいるところではあまり見ない紫色の花がたくさん咲いていて、可愛かったです。中東系っぽい観光客の方が、モクレンか何かの前で楽しそうに記念撮影されてました。暖かくて晴れていて、楽しむには絶好の気候でしたね。でも日本旅行してこんなところ来るんや。もしかしたら九州にお住まいの方々だったのかもな。

個人的に感動したのは、ムラの再現の竪穴式住居をみた時もそうなんですが、甕棺墓の発掘状況が保存されている北墳丘墓の見学をしたときです。ここは墳丘墓の形の丘の中に小さな博物館施設が作られていて、その中にもともと北墳丘墓の中身だった甕棺墓たちが、発掘状態のまま保存されていました。中にはほぼ誰もいなくて、空調も効いているので涼しい中見学ができましたが、副葬品なんかの解説もとても充実していて、真上から発掘の様子を見ることもでき、かなり感動的でした。アメリカに行った時に見た9.11メモリアルの展示と少し似ていたかな(あれは人為的な事故の状況保存なのでかなり怖かったけど)。

ずっと言っていますが、歴史がとても好きなので、自分と少しでも関わりのありそうな昔の人たちが暮らしていたことがわかるような証跡を見に行くのは、個人的にはとても楽しいと思えることです。そういう点で吉野ヶ里遺跡はとても楽しいところでした。心残りがあるとすれば、勾玉作り体験をし損ねたこと。ちょっとやってみたかったのですが、家族連れでやってきて小学生の息子娘に体験させる、というお客しかいなかった(本当にいなかった!)ので、怖くて参加できなかったんですね。今度誰かと行ったらやりたいですが、果たして行ってくれる人がいるのかどうか。

大満足して長崎本線に戻り、帰りは在来線で戻りました。新幹線に乗っても20分くらいしか変わらなかったし、在来線ずっとスカスカだったので…。

スカスカの在来線
スカスカの在来線。

前日の御朱印もらい損ね事件がかなり心残りだったので、福岡に戻ってからの30分くらいで神社を二軒見つけて御朱印をいただき、飛行機を待って帰りました。帰りも墜落しなかった。よかった。

一瞬だけ前を通ったキャナルシティ(字余り)。ここであってるんでしょうか。

まあそういう感じで一人弾丸九州旅行が終わりました。他にも行っておけば良かったなと思うところはありますがとりあえず絶対行きたかったところは回れたので良かったです。今度は宗像とか、宇佐とか行きたいかも。でもやっぱり太宰府市には必ずもう一度行きたいですね。あとオペラ座のラウルに千織さん出たらどうしよう。まだ結論出てません。おわりです。