クソデカ蓄電池の話 –ゴスレ2025/05/18

クソデカ蓄電池の話 –ゴスレ2025/05/18

ゴスレ初見感想です。⚠️相当適当なことを言っているので、かなり注意してください。

もう少し落ち着いたら感想が色々発生する可能性はありますが、とりあえず今思っていることをまとめておこうと思います。妙なタイトルですが某キャラクターの話をしているつもりです。読んでいけばわかる…はず。

かなり断定的な言い方が多いですが、128割が主観です。全ての方への効果・効能を約束するものではありませんので、嫌になったらすぐに閉じて忘れるようにしてください。お願いします。

役ごとに感想を述べようと思います。

本日のキャストはこちら。

キャスト表。

◎フロー 町島さん

なんて死にそうにない小娘! めちゃくちゃ死にそうじゃなかった。最初出てきて殺してくださいって言うところ、全然死ぬ気なさそうでいっそ清々しかったくらいです。そのあたりグレイにもかなり伝わってる感じはしたので、ストーリーと矛盾とは別に思いませんでしたが。

とにかく生命力がめちゃ強そうで、常人ではあり得ない感じがしました。90まで生きたのもわかる気がします。この話はあとでしますね。

初見で、他の方と比較する術を持たないこともあり、フロー個人への感想はあまりないかな。他の役との掛け合いの感想がいろいろあるので、それぞれの役のところで話そうと思います。

町島さん、声めちゃくちゃ出ていてよかった。あと、わたしは結構声がデカくてキレ芸の女の子が好きなのですが、そういう点ではフロー結構好きかもしれない。今後の観劇の中で見極めたいところです。

◎グレイ 迪さん

比較的真面目なグレイという印象。多分ここがウケポイントなんだろうな〜という点がいくつかあり、今度はそこで笑いを取るか、めちゃくちゃに滑りまくるかのどっちかに振り切れるのを個人的には期待したいところです。ウケ系でもいいんだけど、笑いのセンスなくて滑りまくるグレイも見てみたさあります(わざと滑り倒してる芝居がけっこう好きなのですが、あんまり伝わらないかな…)。

個人的にはもう少しメイク濃くてもいいんじゃないかなと思いました。柴本さん・緒方さんにも同じ感想を抱きました。ただ最近の傾向として舞台メイクもちょい薄が流行りなので何とも言えなくはありますね。

下町育ちらしいぞんざいな喋り方と、母音法の両立ができているのももっと見てみたいな〜。今日はかなりマンカストラップっぽかった気がしていて、兄貴肌のグレイというのはかなり良かったなと思いました。今後役そのものに慣れていく中でどうなっていくのかは楽しみにしたいところです。

迪さんじゃなくてグレイの感想ですが、暇すぎて頭おかしくなってるな、とは思いました。そりゃ100年も同じ場所にいたら頭くらいおかしくなるでしょうが。あと、シェイクスピア好きすぎだろ。他にイギリスが誇る劇作家はいないんでしょうか。シェイクスピア以外で言及されていたの、クリスマスキャロルくらいか? 冒頭のところでフローが「修道院にでも行ったらいい」みたいなことを言われるところで思わず「尼寺へ行け!」と言いたくなったのですが、次の瞬間にグレイが同じことを言ったので爆笑してしまいました。周りは誰も笑っていませんでしたが。

グレイがちょいちょい言うセリフ、ハムレットとかは多分だけど四季版の翻訳を流用していそうですね。多分だけど。違ったらすいません。あー、我らが田邊真也ニキのグレイ見てみたいなー。

フローの周りでひょこひょこするところ(最初の、絶望したら殺してやる約束のところのダンスシーンだったかな?)、漫画ではこう書かれてるんじゃないかな(パンフにある藤田先生の絵みたいな感じ)なのが想像できる動きで、かなりいい感じでした。なるほど、と思いました。

◎デオン みなみさん

当たり前と言えばそうですがかなり掘り下げたい役ですね。言いたいことが山ほどある。四季全く関係ないゲームの話をするので、⚠️嫌な人は読み飛ばしてください。

まず、正直血が好きすぎるように見えてかなりビビりました。決闘が大好きなのか、血が大好きなのか、ワクワクすることが好きなだけか。そこら辺が掴みきれておらず、岡村美南芝居うめ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!と思っていたら彼女のシーンが終わってしまいました。美南さんのデオンもまた見たいし、宮田さんも見たい。なんにせよまた見たいですね。

あと、グレイの剣に乗るじゃないですか。ゼルダの伝説時のオカリナの、ダークリンク戦じゃないか! と思って、ぶるぶる震えました。このヤバさを誰かにわかってほしい。

あれを見た瞬間「やばい。負ける」と本気で思いました。時オカをやった人ならわかると思うんですけど、ダークリンク戦のトラウマがどんどん蘇るんですよ。ダークリンクというのは主人公リンクの影が敵として現れた時の姿で、倒せないんですよ、これが。私がゲーム下手というのもありますが。で、こいつのモーションの中に「リンクの剣に乗る」というのがあって、もうとにかくそればかり思い出してぶるぶる震えていたという。剣に乗られたら勝てない、そう擦り込まれていますからね。私は。

ソードファイト、めちゃよかったなあ。バレエ版のロミジュリを彷彿とさせます。今回はすげえと思っているうちに終わっていたので、また見て目に焼き付けたいですね。

グレイに刺されて死んだとかで、グレイに執着しているんじゃないかという予想をしていたのですが、全く予想と逆だったのはびっくりしました。そうきたか、という感じ。でもなかなかそこまでは予想できなくても仕方がないかもとも思いました。

それから、見る前に「カルメンっぽい気がする」と書いていました(前の記事を見てください)。そうしたらなんと、テーマ曲の冒頭めちゃハバネラに似てるじゃないですか! というか、「ハバネラ」って音楽の種類の名前ですよね。だからあの曲ももしかしてハバネラなのか? 腰抜かすほど驚きました。マジでカルメンなんか? あんまりそういうキャラクターではなかったですけどね。

この作品全体を通して、男が女が、みたいな話になるかと思っていましたが、意外とそういうしがらみを持っている人が少なくて、一番縛られているのがデオンなのはちょっと新鮮に驚きでした。そういうところにフローがあまり縛られていないことも、デオン的には気に障るポイントだったのかもしれません。

知っている人も多いかもしれませんが、私はディズニー映画の「ムーラン」が大好きです。どれくらい好きかというと、中古の映画パンフをメルカリで買って貪り読んだくらい好きなんですが、そのパンフの映画評論家の方の文章にものすごく好きな一節があります。「女であるということは、個性なのだろうか。それとも本質?」

全く違う作品の感想の文章でありながら、これはデオンを考える上で非常に重要な問いだと思っていて、彼女が踊っているのを見ながら私はずっとそのことを考えていました。その評論家の方は最後に「女とは個性である。」と締めていて、私はこの文が本当に好きで思い出すたびに泣けてしまうのですが、デオンにもその言葉が届いてほしいな、と思いました。

が、アイツ、ゴーストになってからもイキイキしすぎだろ。女がどうとか考えて泣きそうになっていたのですが、当のデオンがあまりにもイキイキしすぎており、途中で涙が引っ込みました。私が代わりに考えてあげる必要ある? そう途中で気づいてしまってかなり笑えてしまいました。彼女がちゃんと成仏できていたらいいなあ。

◎ホール軍医長官 キヨミチのアニキ

かなり悪徳お代官さまヅラしていて笑いました。わかりやすい悪役すぎる。キャビアなんかないよ。お家に帰りな。あ、そっか! イギリスにお家ないもんね!(煽りすぎだよ。デオンに刺されてしまえ)

イギリスの悪役なので、イギリスの名に恥じない三枚舌、いや百枚舌男だったらお前の舌を引っこ抜いてやる。と思っていましたが(意味がわからない人は「三枚舌外交」で検索してみてください。イギリスの有名な所業です)、全くそういうタイプではありませんでした。八方美人ではなかったし、行動にも一貫性があり、ブリカス(「ブリティッシュのカス」の略。ネットスラング)では特にない感じだなあと思って一幕を見ていました。悪い人なんだけど、普通の悪徳お代官さまだったというか。イギリスの話だからこその悪行とはあまり思えませんでした。

ところが二幕で状況が一変します。デオンとのシーンで悪びれもせず、インドの黒魔術師をアヘンで買収したと高らかに宣言しており、私は腹を抱えて笑ってしまいました。

やっぱブリカスじゃねえかwwwwwwwww

許せませんね、これは。アヘンをばら撒けば思い通りになると思っているのは当時のイギリスの悪いところです(アヘン戦争を参照のこと)。歴史を紐解けば、クリミア戦争とアヘン戦争はやや年代がズレるだけでちょうど同じ頃。イギリスでは対外的なアヘンのばら撒きが好評だったのでしょうか。やめてやれよ…本当に…。

のしあがるには医者になるしかなかった、と言っていて、そっか、と思いました。ロボットインザガーデンのエイミーを思い出します。彼女は弁護士ですが、日本では「先生」と呼ばれるような職である弁護士、イギリスでは結構「成り上がりの職」という印象が強いらしいです。医者も昔は(今もなのか? よく知りませんが)そうなのかもしれませんね。

伊達に長く生きていないという印象がありました。フローに対抗するためのカードをいくつもいくつも持っていて、それはこれまでの軍医経験で少しずつ少しずつ手に入れてきたものたちなんでしょうね。それを、ここぞとばかりに次から次へと切っている感じ。演者が芝さんだったこともあり、その手札の多さというか、作戦をたくさん考える頭がある感じは、かなり悪の猪王山という感じがしました。

フローとの年齢差は(裏付けが取れていないネットの情報になりますが)実に25歳差もあるため、普通にあり得ない気はしますが、もし結婚するなどして、そういうところに行き着けるくらいお互いわかり合えたとしたら、フローから見るとアレックスよりもずっとパートナーにふさわしいタイプなのではないかな、という印象がありました。なんというか、かなり似た者同士に見える。人類をいくつかのタイプに分けるとして、4タイプくらいの雑な分類だったら同じ枠に入るだろうな、という感じがします。16タイプでも同じ分類に入ってしまうかもしれません。ホグワーツだったら、グリフィンドールかスリザリンのどちらかでしょうね。

なんだろう。まず、ふたりともクソデカエネルギーを貯められるめちゃくちゃ優秀な蓄電池を積んでいる感じなんですよね。それで、自分の思いを成し遂げるためには手段を選ばないところも似ています。フローは人の役に立ちたいという野望(もはや野望だと思います。規模が大きすぎるので)、ホール長官はのしあがりたいという野望がそれぞれあって、全ての行動の根源がそこにつながっているというところも、二人はよく似ていると思いました。ゴーストに好かれるのもよくわかる。生気がすごいあるんですよね。

フローとは、お互いにないものねだりだったんじゃないかなと思います。フローは、長官ほどの地位がわたしにあったらできることはもっと多いのに、と思っていて、ホール長官の方は、フローほどの名誉があったらどれほどいいか、と思っているという。そういうところをお互いに利用するという形で、憎しみあってはいても、暫定的な協定を組んでやっていくことはできなかったんだろうか。とちょっと思ってしまいます。

かなり年齢が離れていましたし、ホール長官がどこまでも頑ななので、どうあっても戦友や夫婦のようにはなれなかったと思います。でも、もう少し歳が近くてあと少しだけわかり合えていたら、結果は全く違ったかもしれないなあ。と思って、ちょっぴり複雑な気持ちになりました。

◎アレックスとエイミー 分部さんと柴本さん

ネット上でかなり嫌なやつと言われていたアレックス。別に嫌なやつじゃないというか、かなり真っ当じゃないかな? というのが個人的な感想です。なんならフローより真っ当まであると思いました。フローがぶっ飛びすぎているというか。

多分、アレックスの不人気加減は、エイミーといきなり結婚したことがいけなかったんじゃないかなと思うんですけど、私には彼の言い分はかなり理解できます。他の人のアレックスを見ても、これから嫌いになることは多分ないと思う。けれども同時に、それを言われて傷ついたフローのこともよくわかったつもりです。

アレックスはものすごく普通の人だったのだろうと思います。エイミーもたぶんそう。それに反して、フローはクソデカ蓄電池搭載型の人間で、積んでるエンジンもものすごい高性能です。意志も硬く、皆から慕われ、誰にも思い付かないようなことを次々とやってのける超人でもあります。おまけに、好青年との結婚よりも、死と隣り合わせの仕事を選ぶようなできすぎた女性で、自分の考えた通りにどんどん我が道を行ってしまう(そして彼女がいく道はいつもいつでも常に正しい)。

そういう女性をアレックスには制御できないと思います。制御どころか、おそらく並走することもかなり難しいのではないでしょうか。アレックス自身も、彼女と触れ合う中でそういうことにだんだん気がついていったんじゃないかな、と思います。

自分が隣にいては、彼女の爆走の弊害に自分こそがなるかもしれない。そう思った可能性すらあると思っています。少なくとも、アレックスは普通の人間で、フローはあまり普通ではなく、ふたりとも人間としてはよくできているけれども、結婚相手としては全く合わなかった、そしてそのあたりじつはアレックスの方が現実的でドライで、だからこそ気がついていると言ってしまってもいいのかもしれません。

エイミーも同じく、ものすごく普通の女性で、アレックスのような人の妻になり家庭に入ることに幸せを見出している、ピュアでありふれた女の子なのだろうと思います。そしてもしかしたら、そのピュア加減、ありふれ加減は、アレックスに出会ったころのフローに通じるものがあるのかもしれないな、と思いました。だからこそアレックスは、他の従軍看護婦ではなくて、エイミーを選んだんじゃないかな、という穿った妄想をしていました。

ただ、フローが婚約破棄をしてもあまり怒らず、その後下水の調査団として派遣されて来てくれさえしたアレックスのことを、フローが見直し、結婚相手とはいかずとも戦友くらいに思い始めていた頃の結婚話だったとしたら、フローはものすごく傷ついた可能性があります。アレックスから見たフローは超人そのもので、彼に制御できないだろうというのも本当でしょうが、そのフローにも支えになる人間は必要で、ゴーストではその役目は務まりきらない部分があるのだろうと思います。君は一人で十分やっていけると言いたくなるアレックスの気持ちも、そんなふうに人外扱いして離れていくアレックスを見て傷つくフローの気持ちも、どちらも私にはよくわかりました。

あと、死んでしまった人とのお別れはある意味仕方がないところではあるけれども、二人とも生きているのに別れなければいけないというのがフローの絶望感を加速させた可能性があるな、という気もしています。

アレックスも傷ついており、そこにエイミーが入り込む、というか、彼女が新しい支えになるのも悪いこととはとても言えず、そしてグレイとフローは契約関係でしかないから、あの時点でグレイにアレックスの代わりは務まらないわけで、そのへんの関係は全体的にとても切なかったです。ここはもう少し他の人の芝居なども見て消化したいところではあります。

◎ウィリアム 内田さん/ボブ 緒方さん

個人的には、クレイジューフォーユーのムースでお馴染み内田さん。バケモノの子ぶりにお会いできて嬉しい限りです。

ストーリーテラーが二人いるのはかなり新鮮というか、これまで見たことがなくて驚きました。グレイは芝居の書き手として我々に話しかけていて、ウィリアムは新聞記者としてナイチンゲールの内実を伝えているという役割があるのかな? と思いました。

浅田次郎の小説「蒼穹の昴」の、萬朝報の新聞記者の岡圭之介を彷彿とさせる感じ。と言っても伝わらないでしょうが、一歩引いたところにいながら物語に首を突っ込んでくる新聞記者が私は結構好きですよ。ということを伝えたいだけです。

ボブが全てを破壊したら嫌だなと思いましたが、全然そんなことなく超安心! ウィキッドのボックか、恋シェのウェブスターか、リトマのフランダーのどれかだと思っていましたが、普通にフランダーだった。ラストシーンかなりよく、相当好きですね。あのためにいたと言っても過言ではありません。

あと、一回死にそうになる時に下手側にはけて行こうとしていたので、そっちは地獄ですよ。とめちゃ思ってしまいました。夢から醒めた夢では、下手側が地獄行きルートなんですね。まあ、負傷兵が一人下手側に成仏していった気がしましたが…。

◎その他

ヴィクトリア女王相当好きです。かなり宝塚じゃないですか? 近藤きららさん、何者かと思いましたがまだお若い! 素晴らしかったです。また見たすぎる。こそあどではトマトさんもやっており、年齢よりもお姉さんな役を得意とする人なのかな? とちょっと思いました。経歴を見たら東京芸大の人で、そうだよね〜。と思いました。同じ枠に鳥原ゆきみさんがいらっしゃるので、こちらも見てみたいですね。

あと、政所和行(ファンです)の枠はジャックということですよね? あってる? かな? 見たすぎ〜。マジで、見たすぎ。青いジャケットが好きすぎるんですよね。ジョン万二幕冒頭の政所さんを彷彿とさせます、本当に、見たすぎ。

全体を通して、私の知っている話の中で一番近いなと思ったのは、映画「今夜、ロマンス劇場で」でした。すごく似ているわけではないんだけど、要所要所にちりばめられた要素が少しずつ似ている感じ。ロマンス劇場が好きな人は、ゴスレも好きなんじゃないかなあ。逆もまた然りです。

とりあえず突貫でまとめました。多分これからもっと感想は増えるはずで、あと、間違ったことを言っている気がしたらそっと消しているかもしれませんが、消したな〜。と思ってスルーしてください。もう一度見たら思っていることが全く逆になる可能性もあります。まあなんにせよ、もう何回か見て印象を固めたいですね。今日のことについては、また後日別の感想を投稿するかもしれません。とりあえずきょうはこれでおわりです。