この記事は、劇団四季「ゴースト&レディ」の名古屋公演の初見に先駆けて、作品を一度も見たことのない私が、なんの情報も仕入れていない状態で好き勝手に作品の内容にツッコミをするというものです。名古屋公演の稽古が始まったとのお知らせがありましたので、少し前に書いて保管してあったものを公開します。
観劇後に読み返し、いかに予想が外れているかを目の当たりにして、ろくに予想もできない自分を未来の自分が笑うための文章であり、すでに見た人にその予想のできなさを笑ってもらうための文章でもあります。作品・原作・劇団四季をはじめとするすべての関連団体等を笑う意図は全くありませんが、いやだなあ。と思う方もいるはずですので、もし嫌になったら最後まで読まずにブラウザをそっと閉じて見なかったことにしてください。
あと、半分くらい全然関係ない話をしています。いつものことですが…。なぜか「ジョン万次郎の夢」の話をめちゃくちゃしています。
上記のことが特に気にならない方で、読んでみたいと思う方がいるかもしれませんが、カスの文章ですので、通勤・通学などのあまり無駄にならない時間に斜め読みしてください。その程度の文章です。少しでも笑える文章になっているといいけど、それはそれで結構難しそうというか、そういうわけにもいかない感じになってしまいました。
あと、初見までネタバレ厳禁のままいきたいと思いますので、これを読んで何か思うところがあったとしても、そっとしておいてやってください。
以上、お手数おかけいたしますが、ご理解のほど、よろしくお願いします。
目次
◎はじめに
東京公演の「ゴースト&レディ」を一度も見ずにここまできました。
というのも、名古屋四季劇場を生息域にする者にとって、東京遠征代ってばかにならないんですね。チケット代より新幹線代・宿泊費の方が高いなんてどうかしている。私は劇団四季(と新国立劇場。コイツも東京にあります)を推しているのであってJR東海を推しているわけではないのですが、東京での観劇代の内訳を考えると、明らかにJR東海に落とした金の方が多い……。
で、遠征費高いし、どうせ名古屋にも来てくれるじゃろ〜♪ とたかを括っていたら本当に来ることになりました。とてもありがたい。というか、来なかったら後悔してもし足りなかったので、ちょっとホッとしています。じゃあ東京に行けよ、と言われたら、本当にそうですね。としか言えることがないのですが……。
観劇にあたって予習すべきかどうか一通り考えたのですが、やっぱりできるだけ何も知らない状態で観たい。と思い、初見劇場の誓い(なんだそれ)を立てたため、なんの情報も仕入れていません。名古屋に来ることが決まってからは、意図的に避けていたと言えるほど情報を仕入れずに今日になりました。「バケモノの子」の公演期間中、幕間のモニターに「ロンドン ドルーリー・レーン劇場」という文字が映るたびにその場を逃げ出す始末。YouTubeでの広告も、公式アプリでの動画も、ちらりと映るたびに手で覆ったり画面を切り替えたりして完全に避けています。アンチ?(ちがうよ)
というわけで、こういう状態の人間が、アルプで目に入った情報や、週間予定キャスト表、タイムラインに流れてくる話題だけを元に、今思っていることを観劇前にまとめておこうというのがこの文章の趣旨です。とはいえ、それだけだと本当につまらない文章になりそうなので、公式サイトのキャラクター説明と相関図は見てもいいということにします。
なんの関係もない話が多く出現するので、つまらなかったら読まなくていいです。
◎クリミア戦争ってなんだ?(※解説はありません。)
ゴースト&レディは史実を元にしたファンタジーのようですが、私は学生時代、世界史(科目)が嫌いでした。というか、苦手でした。そして今も苦手です。
高校生のときは世界史Bを履修して、それなりに勉強し、なんならセンター試験でも使ったはずなんですけど……。当時から校内の実力テストの成績が特にひどくて、毎回、得意だった日本史の半分くらいの点数しか取れていませんでした。同じ歴史なのに! 世界史好きの友達に勉強のコツを聞いたら「2世の後に1世は来ない」と言われてブチギレたのが記憶に新しいですね。それはそうだけど! ジェームズ1世のあとチャールズ1世だったりするやんけ! うわああああああ!!!!
失礼しました。正直、ヨーロッパ史はボニファティウス8世が憤死したこと(*1)以外全部忘れたので、クリミア戦争がなんなのかということはおろか、ナイチンゲールがイギリスの人だというのも完璧に忘れ去っていました。本当に何も身になってないんだなあ、おまえ……。
*1 ボニファティウス8世…「憤って死ぬ」というとんでもない死に方をしたと伝えられるローマ教皇。「憤死」の響きと実態が面白すぎるため、高校世界史随一のネタ要員として、数々の高校生や元高校生に名前だけ覚えられている。
それで手始めにWikipediaを開いてみたところ、クリミア戦争はイギリスとロシアの戦争…と思いきや、オスマン帝国とフランスとサルデーニャ王国も絡んでくるらしい。サルデーニャ王国…何…?
無理! おわりです。
うそです。まだおわりませんが、私はこんな感じで世界史(ヨーロッパ史)に拒否反応を示したままここまで来ました。理由はわかっています。アホなので二項対立より大きい戦いが理解できないんですね。日本史も中国史も戦国時代はまるでダメ、中国史に至っては三国志すら苦手というひどい有様。群雄割拠が大の苦手なのですが、ヨーロッパ史なんて古代から現代まで常に群雄割拠そのものじゃないですか。項羽vs劉邦とか、源氏vs平家とかくらいの二項対立であってくれ。と思ってしまうので、クリミア戦争の概要を見ただけでかなり雲行きが怪しくなってきました。ここでつまづいてるのやばくね?
……まあ、たぶん、クリミア戦争の何たるかを完璧に理解していなくてもミュージカルは大丈夫だと思うので、クリミア戦争について考えるのはこれくらいにしておきます。パリ条約とか、絶対に世界史でやったと思うんだけど、触れたくね〜。今度ざっとWikipediaに目を通しておこう、たぶん、きっと、できれば……。クリミア戦争が1853年〜1856年だ、ということだけメモしておけば、まあ大丈夫でしょう。……たぶん?
◎一方その頃日本では フローレンスと万次郎(もしくは、諭吉)
ていうか、1853年? 日本で言うと幕末じゃないですか。みんな大好き(かどうか知りませんが)「ジョン万次郎の夢」じゃないか! と思って確認したら本当に同じ頃のようです。少し前まで上演がありましたから、見た人も多いんじゃないかな?
そして、Xでも少し触れましたが、「バケモノの子」に登場した「白鯨」の出版もその頃らしく、激動の時代だったんだなあ、と思いました。まあ、そもそもペリーが黒船で日本にやってきた理由の一つが「捕鯨船の一時補給地として日本の港を使いたかったから」ですし、「ジョン万」のホイットフィールド船長の船も捕鯨船なので、「ジョン万」が「白鯨」と同時代なのは完全に頷ける話なんですけどね。(ほら! サルデーニャ王国わかんないけど、日本史は色々覚えてるんだってば!)
年表にするとこんな感じ。ゴスレ未見でフローのことをよく知らない(ので、史実の通りに話が進むかもよく知らない)ことと、ゴスレが完全なるフィクションであることを鑑みて、便宜上フローのことは「ナイチンゲール」としました。

年齢はだいたいなのでちょっとずれるかもしれません。私も全然知らなかったんだけど、メルヴィルが白鯨を出版したのと、フローがクリミア戦争に従軍したのと、万次郎が咸臨丸でアメリカに行ったのは、みんな33歳前後の頃の出来事らしい。知らなかった。こうして眺めてみるとちょっと面白いですね。30代前半は人生の転機になりやすいのかな?
ここからちょっとだけ、フローとクリミア戦争とはあまり関わりのない話をさせてください(興味のない人は次の「◎関係者相関図について」まで読み飛ばしてください)。
フローは、というかナイチンゲールは、家族の反対を押し切って道を切り開いていく人物のようですが、「ジョン万次郎の夢」にも似たような経歴を持つ人物がいることが判明しました。福沢諭吉です。私が見た時は渡邊寛中さんがやっていて、「タング(ロボ庭に出てくるロボット)の中身じゃないか!」と嬉しくなったのを覚えています。お札の顔と「学問のすゝめ」で有名な「偉いおじさん」のイメージが強い福沢諭吉ですが、「ジョン万」の中では主人公の万次郎よりも10歳も年下の、まだ何者にもなっていない若侍として登場したのが新鮮でした。
「ゴスレ」と「ジョン万」が同年代だとわかったときにちょっと気になって調べたことで、福沢諭吉のことをより詳しく知ることができました。彼は下級藩士の家の出身であり初めから偉かったわけではないこと、特に父親は上下関係の厳しい藩で一向に出世できずにつらい思いをしたまま亡くなったこと、若い頃には親戚の反対を押し切って大阪で学問を続けていたこと。そして、その頃の経験が江戸に出てから、そして江戸が東京になってからもずっと彼の生き方に影響し続けていたらしいことなどがわかりました。
そういう、元々は身分に縛られる旧制度の中で厳しい思いをしながら生きてきて、学問を頼りに自分の力で身を立てた人が、自分の書いた本に「学問のすゝめ」という題をつけ、「天は人の上に人をつくらず人の下に人をつくらず」と記したことを思うと、なんだか、ただ知っていただけの知識に血が通ったような気持ちになって、私はちょっと嬉しくなったのでした。この気持ちには、かんなさんが演じる血の通った福沢諭吉を先に見ていたことが大いに関係していることは言うまでもないでしょう。ジョン万、見てよかったな。かんなさんの福沢はアツいハートの若侍でしたが、どこか優しそうでもありました。そういうかんなさんの諭吉が書いたものだと思って読めば、「学問のすゝめ」もちょっと面白いかもしれません。もっと見たかったなと改めて今思っているので、またいつか上演があったらぜひ見たいですね。
そして、「ジョン万」を見た上で福沢諭吉を知る中で、私はこういうことを考えるようになったわけだけど、ゴスレを見ていく中でも、きっとフローのことをどんどん知っていって、年号の数字でしか知らなかった歴史に血が通うようになるんだろうな、と思っています。それが今からすごく楽しみです。
おまけとして、おもしろくないかもしれないけど、個人的に好きな逸話をいくつか。福沢諭吉が大阪時代に居候していたのは緒方洪庵という人が開いた「適塾」という私塾ですが、これは現在の大阪大学の前身です。だから、親戚の反対を押し切って大分を飛び出し、大阪大学で学生をやっていた、という感じだったのかな。また当時、適塾には、日本に数冊しかなかった「ヅーフ・ハルマ」というオランダ語の辞典があり、福沢諭吉をはじめとした塾生たちはこれの写しを大量に作成して大名とかに売りつけ、荒稼ぎしていたらしい。阪大の学生、今も昔もとんでもねえな。面白すぎる。あと、一度適塾に見学に行ったことがあるのですが(誰でも入れます!)、議論が白熱して頭に血が上った塾生が暴れ、抜身の刀を振り回して作ったとかいう柱の刀傷を見ることができました。しかもこの刀傷、なんとめちゃくちゃたくさんある。物騒すぎるだろ。一郎彦?
というわけで、おわかりの方もいたかもしれませんが、私はちょっと日本史が好きで、中でも特に院政末〜鎌倉初期と幕末が好きなんですね。最初に好きになったのは小6のとき、初恋の相手は新選組の沖田総司でした。奇しくもこころの劇場で「エルコスの祈り」を見てジョン(たぶん鎌滝謙太さんでした)に一目惚れしたのと同じ頃。かっこいいお兄さんが好きだったんでしょうね。
日本史はこんなに語れるのになぜ世界史が苦手なのか、正直自分でもよくわかりません。でも、院政末〜鎌倉初期は源氏vs平家、幕末は幕府vs討幕派、と勢力がざっくり二分できるため、やっぱり二項対立しか理解できないんだと思います。
◎関係者相関図について
さて、ここで話を戻し、満を持して登場人物を眺めてみましょう。どんな図だったか忘れてしまった方はこちらのリンクからご確認ください。……まって、全然人いないんだけど笑笑笑
主要人物、4人しかいないんですが。コメントしにくいじゃないか!
ま、気にせずやります。まず、グレイとデオン。なんと! この写真、萩原隆匡と岡村美南じゃないか! 隆匡さんと美南さんの組み合わせ、いろんな作品で記憶にある方も多そうですね。個人的には、というか最初に見た時は、死してなお劇場への執念を捨てきれずゴーストと化したボビーと、同じくボビーへの執念を捨てきれずにゴーストと化したアイリーンなの? という気持ちになりました。そんな最悪のクレイジーフォーユーなわけないだろ。見てなくてもそれくらいわかるよ!
というか、どちらかというと(ザングラー)劇場の亡霊になっているのはたかまさボビーではなく私であります。完全なるCFYの亡霊と化し、名古屋四季劇場をふらふら彷徨っているのが何を隠そうこの私。……前回のCFY、名古屋四季劇場での上演なかったのにね。可哀想に。と思ってあげて下さい。
百億歩譲って最悪のクレイジーフォーユーだったとして(そんなわけがあるか)、アイリーンはまだわかるんだけど(いやわかんないけど)、岡村さんと並んで抜擢されていると噂のテス(宮田愛さん)が何を思い残してゴーストになっているのか全くわかりませんね。岡村さんと宮田さんが同役というのも個人的にはとても楽しみです。パリのアメリカ人でもお二人でマイロ(セクシーなお姉さん。主人公のパトロン)をやっていたな! 私は宮田マイロしか見ていないのですが、色気のすごいお姉さんですぐファンになりました。赤いネイルと胸元の開いたドレスがものすごく似合っていて、ちょっと威圧感すらあったほど。それに、宮田さんのアラジン1枠も大好きなので、ぜひデオンも見たいところではあります。でも、岡村さんも宮田さんと同じくらい大好きなんだよなあ。念願の、同時に同じ役をやる二人! どうにかして両方見せて下さい。
あと、たかまさグレイの高笑い? がものすごいと聞いていて、それをすごく楽しみにしています。その話を聞いたとき、初見劇場の誓いを破ってCDを聴いてしまおうかものすごく悩みました。結局聞いていないので、劇場で楽しみたいです!
それからこの軍医とかいう人。イギリスの名に相応しい(?)三枚舌ならぬ百枚舌男だったら俺がお前の舌をちょんぎってやるからな。と思っていますが、そういうキャラクターではなさそうな気も同時にしています。頭が硬くて融通が効かなくて、己の利権を全力で守ろうとするタイプなのでは。人猫のスワガードをもっと厳格で頑強にした感じ……というのは、瀧山さんがキャスティングされているからそう思うだけかなあ。瀧山さんのCDのスワガード大好きなのに、サブスクで聴けるからいいやと思っていたら聞けなくなった! なんですぎる。なんで!?!?!?!?
そしてここまで、一言もフローに触れていない。すみません……。言い訳なんですけど、登場人物相関図を見ていても私の知識ではあんまり書くことがないんですよね。なんというか、劇団側もそういう意図で書いたとは思うんだけど、「ナイチンゲールが主人公である以上、そういう話だよね」ということしか書かれていないっていうか…。これ以上踏み込むと重大なネタバレを踏みそうで、怖くて検索できないのでした。その上、志音さんについても、あんなに八面六臂の大活躍をしているというのに、リトマのCDくらいでしか知らないし…。歌がうまくて、芝居もとんでもないと噂の谷原フローを楽しみにしたいと思います。あと、町島智子さんも抜擢されたようですね。こちらも楽しみです。
個人的には、そのうち海沼千明さんがフローに抜擢されないかな? と勝手に思っていたのですが、そんなことはなかった。いや、まだ大阪もあるからわからないんだけど。一度も見てないくせにお前はフローの何を知っているのですか? と聞かれたら、何も知りません。本当に申し訳ございませんでした。と言うしかないのですが、まあとにかくそんなことを考えておりました。みんな、この人にグレイどう!? とか、フローどう!? とかがあると思います。今後当てる人もいると思うので、そこらへんもちょっと楽しみですね。
あと、こちらも今回特に抜擢はなかったんですけど、若奈まりえさんがエイミー役で出ないかな? という予想をしている方をXでちらりと見かけて、絶対出てくれ。と思いました。まりえさん、大好きなんです。これまで見たまりえさんは、ハシバミ(こそあどの森)、アリエル、ネッサローズなので、口がきけないか立てない役でしか見たことがない。なんでだ! エイミーで、私はそのジンクスから解放してもらえるでしょうか? と言いたいところですが、なんの情報も仕入れていない現状、エイミーが本当に五体満足かは私にはわからないため、シュレディンガーのエイミー状態であります。彼女も口がきけないか立てない可能性がある。どうなることやら。
ていうか、私の目に狂いがなければ、バケモノの子のメンバーが何人かいますね!? 芝さんの芝居をまた生で見れると思うとかなり嬉しい。あと、柴本&竹田コンビは、はっきり申し上げて岡村&宮田コンビくらい嬉しい組み合わせ。飛び上がりたいほど嬉しいですね。
それから、私は若干ワケありの男女のカップルが大好きなので、グレイとフローの関係のゆくえもとても楽しみにしています。恋仲にはならないけど、若干そういう空気になる、くらいの話なんじゃないかな? という予想を立てています(なんの根拠もありません)。でも、絶望したら殺してくれるって、もうすでにその説明がそういう感じじゃないですか!?!? とんでもない契約ですよね。好きじゃん。知らんけど。
グレイがゴーストである以上、万が一恋仲のように想い合う瞬間があったとしても、絶対に普通のカップルにはなれないわけで、そこらへんがどうなるのかもちょっと期待しています。フローの元婚約者や、グレイの因縁らしいデオンがどう茶々を入れてくるかもかなり楽しみ! デオン、元カノとは違うだろうけど、元カノくらい厄介そう。アイリーン並の厄介度だったりするかもしれん、と思いましたが、これはどちらかというとアイリーンが厄介すぎますね。デオンは死んでこそいますが、脳みそはケツではなく頭にきちんと詰まっていそうです。なお、私はアイリーンが大好きで、海外の方のNaughty Babyの動画をずっと見ていた時期があります。
◎手首が落ちる衛兵と、背中に剣が刺さる熊徹
ちょいグロはいります。嫌な人は読み飛ばしてください。
あと、キャストではないのですが、ひとつ気になっていることがあります。スタッフの中にイリュージョン担当の方がいることです。
イリュージョン担当(というか、マジック監修)という言葉、正直トラウマになっています。劇団四季ではないのですが、遡ること5年前。贔屓の箱である新国立劇場の演劇部門が、上演した作品をテレビ放映するというので、出来心で見たのが「タージマハルの衛兵」という作品でした(以下ネタバレあります)。先に言っておくと、本当に素晴らしい作品でした。が、怖かった…。「世界で最も美しい建物」タージマハルの完成時、そこで警備をしていた衛兵による二人芝居なのですが、これがとんでもなくてね…。片方の衛兵がもう片方の衛兵の手首を切り落とすシーンがあり、おそらくマジック監修の人が監修したのはここなんですよね。
これがヤバいグロさで、もう本当にトラウマそのものと相成りました。この二人、「タージマハルよりも美しい建物を作らせないため」に、タージマハルの工事に関係した二万人の手首を切り落とすという仕事をさせられた直後なんです。舞台上は血を掃除した後といった感じで何もかも血まみれなのを見せつけられたばかり。そんな中で亀田佳明(名優です!亀田さん、今まで見た新国の演劇のほとんどに出ている)の手首が落ちたので目も当てられませんでした。私は血がとても苦手で、健康診断の採血も絶対に血を見ないようにしているくらいなので、もうとてもじゃないけど正気ではいられなくて、それ以来マジック監修という言葉を見るだけで怯えるようになりました。
そういうわけで、「バケモノの子」の東京公演を初めて見たときも、マジック担当の方のお名前を見つけてしまい、かなりビビりながら見ていたのをよく覚えています。そしたら熊徹の背中に剣が深々と刺さったので、これか…。と大いに納得しました。血が出たら私は倒れたでしょうが、血糊の演出はなかったので問題なく最後まで見れました。よかったです。ちょっとホッとしました。
……という思い出があるので、今回も例に漏れずイリュージョン監修という言葉に大いにビビり散らかしています。大丈夫だろうか? それだけ少し心配です。
それから、なんか冒頭めちゃめちゃビックリするらしいですね。これだけは聞いておいてよかったです。私はちょっと過剰なくらいのビビリで、大きい音がとても苦手です。どれくらい苦手かというと、映画館が嫌いで、モアナ2もムファサも配信を待っていたくらい。なぜ劇場が好きなの? とよく言われますが、劇場はなんか大丈夫なんだよなあ。なんでだろう。小さい頃、自分がバレエを習っていて、発表会で全幕作品の超端っこに立たせてもらったこともあったので、舞台から聞こえてくる音にはまあまあ慣れているのかもしれません。
◎おわりに
以上、かなり脱線を繰り返しながら、「ゴースト&レディ」開幕前夜の気持ちを記しておきました。
本物を見て「バカすぎ」と思うことになるだろうという予想はしているのですが、実際どうなるのかとても楽しみです。また、すでに見た人は、よければ私のこのバカっぷりを見て苦笑いしておいてください。それにしても脱線が多すぎるよ。訳のわからない文章で申し訳ありませんでした。初見の感想はもう少しまともな文章になることを祈るとしましょう。おわりです。

