ありがとう名古屋四季劇場 前半戦

ありがとう名古屋四季劇場 前半戦

ついにラスト演目「マンマミーア」が千秋楽を迎えます。私はまだ劇団四季のファンになって日が浅い(つもりでいる)のですが、せっかくの節目なのと、やはりお世話になった劇場には感謝の意を伝えたいのとで、これまでに名古屋四季劇場で見た演目を振り返ってみることにしました。

長くなりそうなので、とりあえず前半の三作を。エビータまでは(名古屋では)見ていないので、前半の記事はパリアメ・LK・キャッツの三作です。後半戦はこちら

別れが惜しくなって、写真をいくつか撮りました。大した写真ではありませんが載せてみます。

◎パリのアメリカ人

私が初めて名古屋四季劇場に足を踏み入れた時の演目です。

今思えばとんでもないキャスト陣でしたが、あの頃はそれもよくわかっておらず、ただ「振付家がクリストファー・ウィールドンらしいから」という理由だけで見に行くことにした演目です。

そのころ(今もですが)私は東京を本拠地とする新国立劇場バレエ団が大好きで、当時新制作として上演があった「不思議の国のアリス」に大ハマりしていた頃でした。「不思議の国のアリス」は、バレエではありながらも高いエンタメ性を持つ、初心者でも楽しめること請け合いの大作で、これの振付家が当時ロイヤル・バレエ団と仕事をしていたクリストファー・ウィールドンでした。気になる方はぜひ調べて見てほしいです。

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そして同時に、私はガーシュウィンも大好きで、中でも一番好きなのが「パリのアメリカ人」の楽曲でした。ウィールドン作品を他に見て見たいな、と思っていたところに、大好きな「パリのアメリカ人」の曲名を冠した作品の発表。しかもアリスよりも新しいらしいではないですか。これは見に行くしかない、と思いました。

で、何を血迷ったか、私は鼻息荒く、舞台など全く微塵も興味がない、当時付き合っていた彼氏を無理やり誘って二人で見に行きました。そいつはミュージカルの何たるかなど全体的によくわかっていませんでしたが、高校のときから学校でも屈指の賢さを持つことで有名だった彼は「アダムが好き」とデカい声で言い切っていました。初心者にしてこの感想はかなり賢いというか、本質をついているので、やっぱあいつすごかったんだな〜、伊達に国語のテストで136点(*1)を取ってないな〜、と今の私は思うのでした。一方当時の私は小林唯のかっこよさに痺れ「アンリ良かったなあ」などと呑気に言っている始末。バカの極みであります。でも小林唯はめちゃくちゃかっこよかった

*注1:通っていた高校の実力テストの結果。テストが難しすぎて、200点中136点(うろ覚え)が学年一位の点数でした。私は112点とかだった気がする。国語得意だったのにねえ。

当時の写真。そいつに撮らせた

また、奴はバレエどころかミュージカル初心者だったのに、後半の無言10分パドドゥを寝ずに耐え切ったのも、今から考えると結構すげえなと思います。なお、そいつとはその後普通に別れ、今何をしているのかはよく知りません。高校のクラスメイトなので、共通の知り合いが結構いるはずなんですが、高校の頃の友人の誰に聞いても「彼が何をしているのかよくわからない」と言われます。なんか怖くなってきたな。

それから、今思えば、これが私と斎藤洋一郎との出会いでもありました。洋さんは私が出会って良かったと心から思っている様々な俳優たちの中でも特に上位に来る方で、本当に本当に大好きです。好きな四季俳優ランキング堂々の第一位かも……と書こうとしましたが、田邊真也を忘れてた。まあそれはともかく、洋さんのアダムを見ることができたのは本当にいい思い出です。

◎ライオンキング

私を四季沼に正式にぶち込んだ元凶です。同時に、実は新名古屋ミュージカル劇場でも二度観劇しているので、人生上かなり縁のある作品です。

まだキャスト表の写真を撮り慣れていなくて、かなり斜めになっています笑

初回のキャストボード。今思えば恐ろしい豪華さです

実は、幼い頃2度目に見た時のヤングシンバがまさかの平田了祐さんで、大人になって初のLKでも平田さんがアンサンブルにいたんです! とんでもない劇団だなあ…と思いました。

パリアメを見てからLKを見るまで結構時間が空いた気がするので(その間にアダムの彼氏とは別れています)、1〜2演目挟んだのかな、鐘とか、と思っていたのですが、振り返ってみれば鐘はもっと前でパリアメとLKは全然前後でした。びっくり。

これは知り合いを何人か誘い合わせて5人で見に行きました。なぜか学生割引(全席種1000円オフ)があって、これを使って行ったような覚えがありますが、LK以降やらなくなっちゃったね。今思うと全席種1000円オフって会員より安い。なお、これが私の「一人で十回行くのと十人で一回行くのと、劇団が受け取るお金は同じ」理論の始まりです。LK以降の全作で、私は初心者の知り合いを連れて見に行ってます。

大人になって初めてLKを見たとき、もうここには言葉で書き尽くせないほど感動して、世の中にこんなに素晴らしいものがあるんだ。私は今までこれを知らずにどうやって生きていたんだろうと思うほどに頭を殴られたような衝撃を覚え、反動で熱を出して寝込みました。バカ? 

シンバ引退直前のあきたかさんや、今では育成に回った道口さんなんかが揃い踏みの、今思えば本当に見ていて良かったなあと思える回が初回だったのは、贅沢すぎるの一言に尽きます。あまりに感動して、見に行ったその日に次回の席を予約しようとしたところ、コロナもあってセンブロ2列目に一つだけ空いていたところを余裕でゲット。その二回目の公演でスカーだった韓盛治と衝突事故を起こしてライオンキングの亡霊と化し、動画を探して電子の海を彷徨ったときのことを忘れることはできません。

ソンチスカー初見の日。ソンチさんに沼に沈められることになるとはつゆ知らず呑気にポーズをとっています。

LKは今でも大好きで、気が向くとふらっと有明に観に行きますが、やっぱり私は名古屋弁のライオンキングが大好きだったな、と思います。ヤングシンバの「ぬるぬるするけど、うみゃー!」というのは、彼がジャングルで生きていくことを決心するいちばんの転換点となるセリフでもあると思っているので、方言が如実に浮かび上がる地方公演の演出は、ライオンキングという作品にとてもよく合致して高い効果を発揮しているな、と思っています。

それから、こんな思い出もありました。この頃私は就職活動をしていて、一週間に七回面接があった週の最後の面接の金曜日、朝目が覚めた瞬間に「死ぬ」と思い、そう思ったことに自分でもびっくりして「このままでは気が狂う。そうだ、ライオンキングを浴びに行こう」と思ったのもいい思い出です。

当日券を買うシミュレーションをしつつ、オンライン面接の後早めに外出できるような準備と、面接の用意を並行し両方行って……とやっていたら十時ごろに連絡があり、なんとライオンキングがコロナで中止! 信じられます????????????

いよいよおかしくなりそうだった私は、面接が終わった瞬間に家を飛び出して、当時の居住地から二番目に近い上演地に向かうべく新幹線に飛び乗って、京都までロボット・イン・ザ・ガーデンを見に行ったのでした。気が狂っているとしか思えません。実際、開演五分前にダッシュで飛び込んで、肩で息をしながら「ハア……当日券……まだあります……? ハア……」と言う私はかなり気の狂った不審者のナリをしていたと思われます。

なお、就活から逃げ出したくてわざわざ京都まで見に行ったロボ庭で、リジー(相原萌さん)が「第一志望に受からなかったから適当に就職した」と言ったのを聞いて結局発狂したという思い出もありますが、蛇足なのでこのくらいにしておきましょう。

あと、名古屋LKって最初のサークルオブライフでザズが出てくると拍手してなかったです!?!? これ私だけの記憶? あれが大好きだったのですが、確かにそうだったと思うという記憶が残っている方がいたら教えてください。

◎キャッツ

いちばん大勢の素人を連れて行ったのがキャッツでした。一回席センブロの通路後ろを、端から順に並びで8席確保して、みんなで並んで見たのはいい思い出です。

キャッツの場合、夜は雰囲気が出ていいな〜と思っていました

いちばん端っこに座った子のところに私の最推し猫ことカイサータティクのスキンブルシャンクスがかなり長いこと座り込んでおり、初ミュージカルでキャッツのこともよくわかっていない友人に嫉妬していたのもよい思い出です。この友人は私の嫉妬などつゆ知らず、ミストの押田柊にやられてしばらく押田さんの話ばかりしていました

名古屋四季劇場での公演には、たいていバックに中日新聞社がついているので、キャッツでもドラゴンズ(*2)の帽子とかあるかな〜と思ったら全然なかった。笑 なんでだろう? 私は中日ドラゴンズのファン……と言うほどではないですが、子供の頃から中日ドラゴンズ以外の球団を応援できない状況で洗脳されて育っているので(愛知県出身者にはわかるんじゃないかな?笑)、ドラゴンズグッズがあったら良かったのにな〜とは今でも思っています。でも代わりに?グランパスのグッズがありましたね。

*注2:あまり覚えていませんが、新名古屋ミュージカル劇場時代のLK二幕のザズの歌は「燃えよドラゴンズ」だったことがあるらしいです。言われてたら私が見た時もそうだったような気がちょっとしてきた。なお、今回の名古屋も前半はアナ雪じゃなくて富士サファリパークの歌でした。

グランパスの帽子らしきものが映り込んでいる写真。相変わらず写真が下手

同じくキャッツにハマっていた友人が大森瑞樹のラムタムタガーにどハマりし、「絶対見てほしい〜」と言われていたのですが結局見ることは叶わずに終わりました。見たかったなあ。どこかで巡り会えたら嬉しいです。私がよく見たタガーはツェザリさんですが、出てきた瞬間に「ニャーン(ド低音)」と言う、という意味不明な猫で最初見たとき爆笑してしまった。でもやっぱりカイサーさんのスキンブルが大好きです。

キャッツは懐が広いというか、縦横無尽に解釈が可能なオタク大歓喜コンテンツで、見た人それぞれの中にしかない猫同士の関係がある、というのが最高の作品だな〜と思っています(めちゃくちゃ間違っている可能性が高い)。特にマンカスとタガーの関係なんかは、演者によって、また見る人によってもかなり解釈がずれてきそうな感じ。マンカスとタガーが表と裏のリーダーっぽく見える時もあれば、マンカス・タガー・ミストの三人で三兄弟っていう感じの日もあって、私の中でも解釈がブレまくりで毎回すごく楽しかったのをよく覚えています。

それから、絶対に言っておきたいのが、スキンブルがかぶる名鉄の帽子! これ同じこと言っている人を見たことがないのですが、名鉄の帽子に入っている水色の線と、「青い目キラリ」のスキンブルのアイシャドウの色がおんなじで、まるでスキンブルがかぶるための名鉄の帽子のように見えるのがとってもとっても大好きでした。まあ、私がスキンブルの大大大贔屓というのが大きいでしょうが笑

でもこれ、もしかしたら私の妄想かもしれないんだよな。証拠が全然ないので……。最近自信がなくなってきました。ので話半分で聞いておいてください笑

名鉄の帽子をかぶる人。
ラインが水色の名鉄の帽子。https://news.mynavi.jp/article/20140402-a301/より引用。

キャッツに関連して、私の好きな新国立劇場バレエ団の下部組織であるバレエ研修所(*3)の動画を見ていたら、初っ端からうれしい驚きが。最初の十秒だけですが、楽しいピアノアレンジになっているので、ちょっと見てもらえたらうれしいです↓ 私と同じ嬉しさを皆さんにも味わってほしい〜。あと、四季のみなさんも似たようなレッスンを受けていると思われますので、興味がある人はレッスン映像をぜひ↓

*注3:四季関連の人でいうと、吉岡慈夢さん、間辺朋美さんなどがここの出身です。

◎おわりに

他にも色々書きたいことはありますが、ちょっと疲れてきたので前半はこれでおしまいにします。明日後半を公開できたら嬉しいけど、どうなるかな。

みなさんにもきっとそれぞれの名古屋四季劇場の思い出があるかと思います。みんなで共有できたらうれしいです。ぜひ私にも教えてください! いったんおわりです。

(後半戦はこちらから読めます)

いちばんお気に入りの写真です。

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